よくある「受かる受験生の特徴○選!」について

 ユーチューブなどにある「受かる受験生の特徴」シリーズの動画や記事を、受験生なら誰しも見たことがある筈。某S予備校やK塾(not慶應義塾)のような大手予備校ではなく、主に勉強法系チャンネルが掲載している傾向が見られます。ここで具体例を挙げてしまうと私のtwitterクソリプマンが大量発生してしまうので今のコロナ風潮のように自粛させていただきますが、私が言いたいことはただ一つ。脳死で他人を真似ることこそ、落ちる受験生の特徴だということです。人の技術を(初めは猿真似からでもいいから)盗むことは勉強の本質(あとで書くつもりです)ですが、何も考えずに行動するのとは訳が違います。まず、これをやれば受かるというわかりやすい指針を期待すると痛い目を見ます。物事は抽象化するほど一般性や汎用性を帯びる反面、わかりにくくなります。(わかりにくい例えかもしれませんが、余弦定理とその特殊な場合である三平方の定理の適用範囲と使いやすさを考えてみてください。)つまり、勉強法は「思考力を大切に」のような抽象論に比べて「この問題集10ページ」のような具体策の方がわかりやすい反面、心配な面も出てきます。その人たちの勉強法はあくまで一例でしかありません。それに、この類の情報は自分の勉強法(つまり某青い鳥SNSクソリプによくある「ソースは俺」論法)だったりします。まあ、彼らの中には現役の大学生も多いですから当然っちゃ当然ですけどね。他人をdisるのはこれくらいにして、そろそろまともなことを書きます。簡単に言うと「参考になるのは不合格体験記だ。」という当然のことです。当たり前ですが、人は受かった理由はいえませんが、落ちた理由なら簡単にわかります。と言う訳で、普通に面白い身の回りの不合格体験記をまとめます。

①思考力厨

思考力って、なんだと思いますか?近年思考力がどうたらこうたら叫びながら思考力とは何か、それをどうやって鍛えたらいいかは知らないという迷惑な連中も増えているようです。確かに思考力は大事。でも、単体の「思考力」という能力は今のところ確認できていません。受験における思考力とはつまり、問題の状況を把握することと定理や解法ポイントなどを使えるようにすることになってしまいます。これも結局、問題演習の経験と基礎事項の定着に裏打ちされたものです。それに勉強の本質とは先人の知恵を継承し改良することです。(というか人間の思考とは過去のデータに基づいて判断を下す作業であり、全く新しいものを生み出すのは不可能であり、同時にデータの質や量が判断の能力をあげます。)何もインプットせずに頭を回せば勉強ができるという傲慢な考えは今すぐに捨てるべきですし、もし成功しても車輪の再発明になってしまいます。自分流のアイディアは狙って出すものではなく、勉強していて出てきたものからメモしておく方が望ましいでしょう。

②長時間勉強チャレンジ

はい出た、長時間勉強チャレンジ。これは習慣をつけるためのものであって、学力向上のためのものではありません。個人的には、ユーチューバーをしている某ブレイクスルー○○○氏の「休憩時間を固定する」やり方が好きです。

③参考書の全てを吸収しろ!

これは受かった後に書きたいのですが、参考書の内容が使える状態になっていなくても、後々わかることが多いです。参考書の問題を理解したら次へ進み、終わった参考書も適宜参照したいです。